S-TEN1　S-TEN2（耐硫酸・塩酸露点腐食鋼板　S-TEN®シリーズ）のご案内

こんにちは。
本日はS-TEN®シリーズを少しご紹介させていただきます。

S-TEN®シリーズは新日鐵住金のオリジナルの耐硫酸・塩酸露点腐食鋼で、

主な使い方は、

• 石炭火力ボイラーや廃棄物焼却施設等の排煙設備
• 塩酸酸洗槽や工業硫酸タンク等のタンク母材

に使用されるケースが多いです。

特長は

・強度・施工性・溶接性は普通鋼と同等

・ステンレス鋼に比べ経済的

・熱延鋼板、冷延鋼板、鋼管、溶接材料など幅広にメニュー

があることです。

S-TEN®にはS-TEN1・S-TEN2と規格が二つあります。

両方とも優れた耐硫酸・塩酸露点腐食性を有しています。

JIS規格でいきますと、

• S-TEN1　⇒　JIS　G　3106　SM400に適合
• S-TEN2　⇒　JIS　G　3106　SM490Aに適合

します。したがってS-TEN2は引張強さが50k鋼相当となります。

クマガイでS-TEN1、S-TEN2の使い分けのご紹介する際は、

• S-TEN1　⇒　常温環境下での使用（300℃未満）
• S-TEN2　⇒　高温環境下での使用（300℃～500℃程度）

と使用環境で使い分けを御提案しております。

S-TEN1は耐硫酸・塩酸露点腐食性が高いのですが、

高温下では強度がもろくなるため、排煙設備等における高温環境では

S-TEN2をお勧めしております。

クマガイでは、S-TEN1・S-TEN2の詳細データのご説明はもちろん

切り板対応や曲げ等の加工まで一貫でさせていただきます。

S-TEN®シリーズの在庫については現状、熱延鋼板の在庫の扱いのみとはなりますが、

鋼管、冷延鋼板等の品種も手配可能ですので、まずはお問い合わせください。

S-TENの製品紹介ページでも詳細をご案内しています。