摩耗に強い鉄板 どんな加工ができるのか?? 機械加工の注意点
- 加工事例
- ABREX
摩耗に強い鉄板の加工。
一般的には耐摩耗鋼板という鉄板があります。
こちらは、トレーラーのベッセル、ホイールローダーのバケットなどなど
強い摩擦に耐えうる耐摩耗に特化した鉄板です。
- 日本製鉄のブランドであるABREX(アブレックス)系:ABREX400、ABREX450、ABREX500 etc.
- SSABのブランドであるHARDOX(ハルドックス)系:HARDOX450、HARDOX500 etc.
- JFEスチールのブランドであるEVERHARD(エバーハード)系:EVERHARD-C400、EVERHARD-C500 etc.
などなど、、
各鉄鋼メーカーが独自のブランドで耐摩耗鋼板を製造しています。
~機械加工について~
とにかく硬いのでSS400の普通鋼とは違います。切削条件にはノウハウが必要です。
日本製鉄製のABREXのカタログに推奨切削条件が載っています。
こちらの条件を目安に送りや回転速度、刃の寿命を考慮されればと思います。
A010_ABREX(アブレックス) (nipponsteel.com)
因みにABREX400の推奨条件はラジアルボール盤でのφ20の加工で
ドリル=粉末ハイス、切削速度6~10m/min、回転速度95~160min-1、送り量0.15~0.30mm/revとなっています。
この範囲内で精度、生産性に応じて高位にするか低位にするか、選択していただければと思います。
クランプにも注意が必要です。できるだけ振動・たわみのない状態をつくる必要があります。
弊社では主にライナー(内張)用途のザグリ孔加工を行うケースが多いです。
面加工、特に長尺の面加工については、ソリの問題が出てきます。
個体差もあるかもしれませんが、2Fするなど面を引く場合、必ずソリはでます。
弊社の実績では加工条件によりますが、最大10mmのソリが出て、加工を止めざる得ないケースもありました。
クランプの仕方や送り量によってソリの発生は軽減できますが、心配であれば弊社のような数をこなしている業者に
任せるのが無難と思われます(高価な素材なので特に。。。)
ネガティブを要素を書きましたが、機械加工はノウハウさえあれば可能です。
必要な加工を通じてより便利に耐摩耗鋼を活用することができます。
弊社では数多くの失敗からノウハウを学び、耐摩耗鋼におけるあらゆる加工に対応しています。
(もちろんできないものもありますが、、、)
摩耗が課題の部品や設備に耐摩耗鋼を是非一度お試しいただければと思います。
素材選定から加工まで部品に仕上げて提供させていただきます。
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